地球のすがた(大陸の高度別面積割合)大陸ごとの高さの違いを表と地図から読み解こう
地球全体の陸地と海洋の比率と、大陸別の高度別面積割合の表の読み方を整理します。アジア~アフリカ~南北アメリカ~オーストラリアまで、大陸ごとの地形の特徴も解説します。
この記事でわかること
- 陸地と海洋の比率が、地球全体と北半球・南半球でどう違うかを説明できる
- 大陸の高度別面積割合の表の数字だけから、どの大陸かを見分けることができる
- 大陸ごとの高度の特徴と、それを代表する山脈・高原・低地の名前を説明できる
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地球上には、高い場所や低い場所、凸凹な場所や平らな場所と、さまざまな地形があります。そして人々は、それぞれの地域の地形に適応した生活を営んでいます。その意味で、地形は人々の暮らし方を左右する条件の一つということができます。
「世界の地形」の第1回となるこの記事では、まず地球を大きく眺めます。地球のどのあたりに高い場所があり、どのあたりに低い場所があるのかが、この記事のテーマです。
陸地と海洋の割合
地形を見る前に、覚えておきたい数字があります。地球の円周は1周で約4万キロメートル、表面積は約5.1億平方キロメートルあります。そして陸地と海洋の比率は、おおむね3対7です。表面のほとんどが海であることが、地球が水の惑星と呼ばれるゆえんです。
ただし、この比率は北半球と南半球で異なります。陸地は北半球のほうに多く分布しているため、北半球では陸地と海洋の比率がおおよそ4対6になります。一方、南半球では海の割合が増え、比率はおおむね2対8です。

大陸の高度別面積割合の表
ここからは、地球上のどこに高い土地があり、どこに低い土地があるのかという、地球上のデコボコに目を向けます。これを考えるときに非常によく登場するのが、大陸別に土地の高さを割合で示した表です。

たとえばヨーロッパであれば、面積の52.7%、つまり半分以上が高度200メートル未満の低い土地だとわかります。一方、南極は大陸全体が分厚い氷河に覆われています。そのため大陸のほとんどが、高度1000メートルを超える高い土地で、2000メートルや3000メートルを超える区分の割合も高めです。
大陸名が隠れていても、数字からどの大陸かを判定できるようになりましょう。

表の数字を全部覚えるのは、さすがに大変そうです。

数字を覚える必要はありません。大陸ごとの地形のイメージと結びつけることで、推測できるようになるのが理想です!
アジア:5000メートル以上の土地が広がる
大陸ごとの地図は、先ほどの表と同じ区切りで土地の高さを色分けしたものです。

アジアの特徴は、標高5000メートル以上という非常に高い土地が、全体の1.1%もあることです。アジアでまず挙がるのはヒマラヤ山脈です。世界最高峰のエベレストをはじめ、8000メートル級の山々が連なります。そしてその北には、平均高度4000メートルを超えるようなチベット高原が続いています。
さらにモンゴル周辺には、平均高度1500メートル前後のモンゴル高原が続きます。そのため、500〜1000メートル、1000〜2000メートルといった中間の高度の割合も高くなります。
一方、ロシアには西シベリア低地と呼ばれる広大な低地が分布します。インドの東部や西部、東南アジアから東アジアにかけては、川によって形成された低地が広がっています。こうした低地があるため、200メートル未満の低い土地の割合も24.6%に達します。

同じアジアの中でも、高い土地と低い土地の差がずいぶん大きいのですね。

広い大陸だからね。代表的な山脈や平地の名前を覚える際には、地図上の位置を対応させて覚えましょう。
ヨーロッパ:低い土地が半分を超える
ヨーロッパの特徴は、何といっても標高200メートル未満の低い土地の割合が高いことです。ヨーロッパ東部に広がる広大な東ヨーロッパ平原をはじめ、ドイツの北ドイツ平原、フランスのフランス平原など、低い土地が全体的に目立ちます。

イタリア北部にはアルプス山脈がそびえます。ただし最高峰のモンブランでも標高は約4800メートルです。8000メートル級が連なるアジアのヒマラヤ山脈には、高さでも規模でも及びません。
アフリカ:楯状地がつくる高い大陸
アフリカ大陸はアフリカ楯状地といって、全体が楯(シールド)を伏せたような形をしています。そのため、標高200メートル未満の低い土地の割合が非常に低いという特徴があります。

アフリカの南部は、ほとんどが標高1000メートル前後の高地です。そのため、涼しく過ごしやすい気候の街もたくさんあります。一方、大陸の中央部には、やや標高の低いコンゴ盆地が位置しています。
アフリカ大陸の最高峰はキリマンジャロです。タンザニア北東部、ケニアとの国境付近にあり、標高は約5900メートルに達します。また北部には新期造山帯であるアトラス山脈、南部には古期造山帯であるドラケンスバーグ山脈があります。

高地というだけで、過ごしやすい街になるのですね。

アフリカというと暑いイメージがあるかもしれないので、意外ですよね。地形の話は、気候の話ともつながってきます。
北アメリカ:西から東へ低くなる
北アメリカの特徴は、西部に広大なロッキー山脈がそびえ立つことです。そこからグレートプレーンズ、プレーリー、中央平原と徐々に標高が下がり、やがて海に至ります。西が高く、東へ行くにつれて低くなっていくのが北アメリカの地形です。

この下り坂の途中には、なだらかなアパラチア山脈も見られます。こうした西高東低の地形のため、200メートル未満(緑)と200〜500メートル(黄)の割合が、どちらも目立ちます。
南アメリカ:山脈の東はすぐ低地
南アメリカも、西側に山脈があり東側の標高が低いという点では北アメリカと似ています。西側には広大なアンデス山脈がそびえます。

北アメリカと違うのは、その東側の下がり方です。北アメリカでは、山脈から東へ向かって標高が徐々に下がっていきました。南アメリカでは違います。アンデス山脈のすぐ東側に、広大な熱帯雨林におおわれたアマゾン盆地が広がっているのです。
そのため標高が一気に上がったあと、すぐに下がってあとは平らになるのが南アメリカ大陸です。
オーストラリア:高い場所がほとんどない
オーストラリアには、標高の高い場所がほとんどありません。一番高い場所でも標高は約2000メートルにとどまります。

東部には、やや標高の高いグレートディバイディング山脈が位置します。しかし中央には大鑽井盆地(グレートアーテジアン盆地)が広がり、西部には砂漠が広がって台地状の地形をつくっています。そのため標高は、ほとんどが200〜500メートルの間に収まります。
この記事の内容を確認する問題に挑戦して、理解を定着させましょう。全7問・約3分
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